サーチヘッドの内部ログとサマリーインデックスをインデクサーへ転送する方法

公開日
2019.01.11
最終更新日
2019.01.11
バージョン
Splunk Enterprise 6.2.6, 7.1.4
概要
  • サーチヘッドのインデックスデータをインデクサーに転送することで内部ログやサマリーインデックスをインデクサーで一元管理することが可能です。
  • 設定方法にはSplunkWebからの設定と設定ファイル編集の2種類があります。
  • この設定ではいくつかの注意事項があります。
    1. 環境によって内部インデックスサイズを調整する必要がある可能性があります。
    2. この設定ではサーチヘッドで取り込まれている全てのデータが転送されます。
    3. インデクサーへ転送されるデータは設定後に生成されたもののみとなります。
参考情報
内容

設定の目的

サーチヘッドのインデックスデータをインデクサーに転送することで、サーチヘッドとインデクサーの内部ログやサマリーインデックスを一元管理することが可能となります。

設定方法

設定方法にはWebGUIからの設定と設定ファイルの編集の2種類あります。

○WebGUIからの設定

【手順】

  • SplunkWeb画面右上より「設定>転送と受信」を選択します。
  • 転送と受信メニュー内の「転送のデフォルト」を選択します。
  • 「転送されたイベントをローカルにコピーして保管しますか?」を「いいえ」にセットして「保存」を選択します。
  • 転送と受信メニュー内の「転送の設定」の右側ボタン「新規追加」を選択します。
  • データの転送先を入力する画面が開かれるので、ホスト欄に送信先を「ホスト:ポート」または「IP:ポート」の形式で指定し「保存」を選択します。

○設定ファイルの編集 サーチヘッドのoutputs.confを下記のように変更します。

【内部ログ転送の設定例】

※インデクサー3台(Indexer A,B,C)に対してデータを分散転送する場合の設定例となります。

$SPLUNK_HOME/etc/system/local/outputs.conf
[indexAndForward]
index = false

[tcpout]
defaultGroup = test
forwardedindex.filter.disable = true
indexAndForward = false

[tcpout:test]
server=<IndexerAのIP>:<受信ポート>,<Indexer BのIP>:<受信ポート>,<Indexer CのIP>:<受信ポート>
autoLB=true

※デフォルトインストールの場合

$SPLUNK_HOME(Linux) : /opt/splunk
$SPLUNK_HOME(Windows) : C:\Program Files\splunk

※設定を反映させるには、Splunkサービスの再起動が必要となります。

$SPLUNK_HOME/bin/splunk restart

注意事項

  • サーチヘッドの内部ログがインデクサーに追加で保存されるため、転送量によってはインデクサーの内部インデックス(_internalなど)の容量を大きくする必要があります。
  • この設定を行うとサーチヘッドに取り込むデータが全てインデクサーへ転送されます。もしも内部ログ等以外にサーチヘッドへ取り込んでいるデータがある場合、そのデータも転送対象となります。
  • 転送対象のデータは設定後に追加されたもののみとなります。設定前に取り込まれたデータについてはインデクサーへ転送されません。

以上