ユーザーを削除する際の注意点

公開日
2016-11-07
最終更新日
2024-01-29
バージョン
Splunk Enterprise 9.0.3
概要
ユーザーを削除する際は、そのユーザーが作成したサーチやレポート等の表示先/所有者を変更する必要があります。
参考情報
内容

ユーザーの異動等により対象ユーザーのアカウントを削除する際の注意点について

表示先が「プライベート」に設定されているサーチやレポート等は、対象ユーザーのアカウント削除伴い、そのサーチやレポート等は「所有者なし」となり、「Orphaned knowledge objects」と呼ばれ、想定しない動作を起こす可能性があります。

回避方法としてはサーチ、レポート等の表示先や所有者を変更する方法があります。

※所有者も併せて変更したい場合は事前にサーチ、レポート等の表示先を変更後、下記<参考>に従って、サーチ、レポート等の「オーナー」を変更してください。

表示先を変更する方法

表示先が「このAppのみ」もしくは「すべてのApp」に設定されているサーチやレポート等は、該当のAppを使用するユーザーが引き続きそのサーチやレポート等を使用できるため、一部のユーザーアカウントの削除を行っても特に問題ありません。

表示先が「プライベート」に設定されているサーチやレポート等を、引き続き他のユーザーにて使用する場合は、下記の手順に従ってサーチやレポート等の表示先を変更します。

  • adminロールを持つユーザーでSplunk Webにログインし、「設定」>「すべての環境設定」を選択します。
  • 左上の「App」を「すべて」に、「オーナー」を削除するユーザーにそれぞれ変更し、設定変更したいサーチ、レポート等を表示します。
  • 2.で表示したサーチやレポート等に対して、「共有中」列の「権限」をクリックします。
  • 「<保存済みサーチやビュー>の表示先」 を 「このAppのみ」もしくは 「すべてのApp」 へ変更します。

また、読み込み/書き込み権限を任意のロールに対して割り当てたのち、「保存」をクリックします。

※他ユーザーへのサーチやレポート等の共有範囲として、下記のパターンがあります。

  • プライベート:サーチやレポート等を作成した所有者のみに共有されます。
  • このAppのみ:該当するApp(例:search)を使用しているユーザー内で共有されます。
  • すべてのApp:利用Appに関わらず、全てのユーザー内で共有されます。

※「<保存済みサーチやビュー>の表示先」 を変更できるのはadminロールを持つユーザーとなります。

表示先を変更する方法

削除を行うユーザーが作成したサーチ、レポート等の所有者を変更するには、下記の手順を実施してください。

  • adminロールを持つユーザーでSplunk Webにログインし、「設定」>「すべての環境設定」を選択します。
  • 右上の「ナレッジオブジェクトの再割り当て」をクリックします。
  • 「所有者でフィルター」を展開し、削除するユーザーを選択します。
  • 該当のナレッジオブジェクトの「再割り当て」を展開し、新しい所有者を選択して「保存」します。

以上