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【製品レビュー】
企業向け デスクトップ仮想化の新潮流
ワークスペースバーチャライゼーション

製品レビュー 企業向け デスクトップ仮想化の新潮流 ワークスペースバーチャライゼーション

VMware、XenServerやHyper-Vなどに代表される仮想化技術は、サーバ統合を実現した多くの企業にコスト削減効果をもたらしました。この仮想化の流れは現在デスクトップ環境に移行しつつあり、デスクトップ・マネジメントに対するコスト軽減はもちろん、ユーザの生産性向上が期待できるソリューションとして注目を集めています。しかし、これまでのデスクトップ仮想化では、これまで利用してきたPCを置き換えるほどのコスト削減効果は発揮されず、使い慣れた従来の環境をそのまま再現できるまでには至っていません。そこで新たに登場したのが、RingCube社が提供するワークスペースバーチャライゼーション「VDESK」。これまでにない新たなデスクトップ仮想化技術とはどんなものなのか、その基本機能を詳しく解説します。

RingCube VDESK ワークスペースバーチャライゼーションの基礎知識

【1-1】RingCube VDESKとは何か?

RingCube VDESKは、クライアントPCのデスクトップをOSから完全に切り離し、カプセル化することにより新しいソリューションを生み出します。カプセル化したデスクトップには、クライアントのアプリケーションやユーザのデータ、デスクトップのユーザ設定がすべて含まれています。例えば、Outlookのアカウント設定、Lotus Notesの個人設定やIDファイル、ブラウザーの設定など、デスクトップで利用するすべての設定を含んだ状態でカプセル化して持ち運べるようになります。

一見シンクライアントのように見えるVDESKですが、OSやアプリケーションはすべてクライアントPC上で実行されるため、データセンタへの過大な投資は不要です。既存のPCを利用してクライアントの仮想化を行いながらセンター管理を実現するため、初期投資を大幅に抑えながら運用コスト削減にも貢献します。

【1-2】RingCube VDESKがデスクトップにもたらす3つのメリット

RingCube VDESKは、デスクトップに対する「モビリティの向上」「OSからの隔離」「セントラルマネージメント」を実現します。なお、VDESKで仮想化したデスクトップはワークスペースと呼ばれています。

  • モビリティの向上
  • 仮想化されたデスクトップであるVDESKワークスペースは、PCやUSBドライブ、Network ストレージにインストールし、クライアントPC上で実行されます。さらにVMware、Citrix、Sun Ray のVDI環境とインテグレーションが可能であり、シンクライアントからシームレスに実行することもできます。

  • OSからの隔離

    VDESKワークスペースは、管理サーバのポリシー設定により、クライアントPCのOSから完全に隔離することができます。このポリシー設定は、VDESKワークスペースを起動するたびに更新されますので、ポリシー変更にも柔軟に対応。例えば、以下のようなポリシーを設定することができるようになります。

  • VDESKワークスペースの利用のみに限定することで、VDESK利用中はクライアントPCのデスクトップに移動を禁止できる。
  • クライアントPCのリソース、例えば、ディスクやUSBドライブ、ネットワークドライブ、SDカード、プリンターの利用をすべて禁止することで、VDESKワークスペース内の情報共有を禁止できる。
  • コピーペーストやプリントスクリーンを禁止し、情報漏えいの経路を遮断できる。
  • VDESK実行中には、クライアントPCからVDESKのファイルシステムに対するアクセスを禁止できる。

    また、VDESKに統合された暗号化機能を利用することにより、VDESK ワークスペースを暗号化コンテナに格納し、VDESKを起動しないとワークスペースにアクセスできないように設定することもできます。また、センター管理のパーソナルファイアーウォールおよびVPNをくみあわせることにより、通信経路も社内VPNのみに限定できます。

  • セントラルマネージメント

    VDESKワークスペースは、管理サーバに保管されているマスタ ワークスペースと同期を取ります。そのため、アプリケーションの導入やバージョンアップをマスタ ワークスペースに対して実行するだけで、起動するたびにユーザのVDESKワークスペースにマスタ ワークスペースの差分が自動的にアップデートされます。また、VDESKワークスペースが持つモバイルシンク機能により、管理サーバが指定するネットワークストレージにVDESKワークスペースで作成したデータの差分を全てバックアップすることができます。

    各ユーザは自分専用のインスタンスとしてのVDESKワークスペースを、標準ライセンスでは最大4つまで持つことができます。ワークスペースのインストール先としては、PC、USBドライブ、ネットワークストレージのいずれかを選択できます。ネットワークストレージとPCの両方を利用する構成では、VDESKのチェックイン、チェックアウト機能を利用できます。これはネットワーク上のインスタンスを特定のPCにチェックアウトしている場合、他のPCではこのインスタンスを利用不可とする機能で、最新ワークスペースの競合リスクを排除します。

RingCubeが提供するソリューション

RingCube VDESKでは、使い慣れた従来の環境を維持しながら、効果的なデスクトップ・マネジメント環境を実現するデスクトップ仮想化ソリューションを提供します。

  • オフライン利用

    VDESKワークスペースには、自分が利用するアプリケーションやデータ、環境設定などすべての情報が格納されているため、いつでも、どこでも作業を行うことが可能です。例えオフラインであったとしても、自分のデスクトップとして仕事を開始できます。

  • デスクトップ ディザスタリカバリ
  • VDESKワークスペースは、管理サーバが指定するデータセンタのストレージにすべてバックアップされ、さらに定期的にモバイルシンク機能を利用すれば、アップデートした内容も差分バックアップができます。従来のバックアップと異なり、クライアントPCのアプリケーションやデータ、各種個人の設定を含めた、完全なバックアップを行っているため、クライアントデスクトップのディザスタリカバリが実現できます。これにより、クライアントPCにハード的な障害が発生した場合や、紛失、盗難等の事故によりビジネスが継続できないような場合でも、新しいPCを用意してカプセル化してあるデスクトップをダウンロードするだけでただちに復旧可能です。機動力の必要なビジネスマンにとって強い安心感を提供できます。

    また、クライアントデスクトップがデータセンタのサーバに格納されているため、デスクトップでの障害に対して、情報システム部員による復旧が容易にでき、運用コストの削減、トータルなコスト削減に貢献できます。

  • USBドライブで、デスクトップモビリティ

    VDESKワークスペースは、USBドライブにインストールして持ち運び、自宅のPCや共有PCで実行することができます。

  • デスクトップ ディス・アクティベート

    VDESKワークスペースは管理サーバで、ディス・アクティベートできます。さらにオプションの暗号コンテナや認証の設定と組み合わせることにより、ある時点でユーザはデータに一切アクセス不可とすることができます。これにより在宅勤務者のVDESKワークスペースを利用不可にするなどの管理が可能になります。

  • デスクトップのキッティング

    PCのキッティングには、メモリのインストールやOSのインストール、ディスク暗号、アプリケーションの導入、個人設定等があります。これらアプリケーションのキッティングに関しては、VDESKを利用することによりキッティングコストを削減することが可能です。アプリケーションをマスターワークスペースにインストールするのみで、個別のPCハードウェアと切り離して実施できます。ユーザは、配布されたPCに対して、マスターワークスペースをベースに自分のワークスペースを作成し、個人の設定、データの導入を行ってセルフプロビジョニングします。また、この作業を情報システム部員が自分のPCで行い、ストレージに個人のVDESKワークスペースとして格納することも可能です。ユーザは自分専用のVDESKワークスペースをチェックアウトするだけで、アプリケーションが導入された自分のデスクトップを利用可能になります。

    また、アプリケーションの追加インストール、バージョンアップの際にも、マスターワークスペースにインストール、バージョンアップするだけで簡単に対応でき、ユーザのVDESKワークスペースには、次回VDESKを起動した時点で、新しいアプリケーションが導入されます。

デスクトップのキッティング

まとめ

バージョンアップやセキュリティ対策など、最適なポリシーを維持させたままユーザの利便性を向上させるデスクトップ・マネジメントには、膨大な手間と時間、そしてコストがかかるのが常識です。しかし、RingCube VDESKワークスペースバーチャライゼーションなら、どんなPC環境であっても自分のデスクトップとして利用することができ、集中管理による運用コストの削減とデスクトップ環境のディザスタリカバリを実現するソリューションとして大いに役立つものになるはずです。新しいデスクトップ仮想化技術をぜひ体験してみてください。

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