BSD/OS 技術情報

●デバイスに関する推奨事項
・さまざまな理由から、サポート対象のハードウェアの中にもご使用になることを推奨できないものがあります。一般的には、ハードウェアの制限により、大量の処理が要求されるサーバに見合った性能や信頼性を発揮できない機器類が該当します。これらのデバイスにのついては、以降で「サーバマシンで使用する場合、それに見合った性能は発揮できません」という注釈を付けています。

・サポート対象のハードウェアの中には、個人またはハードウェアメーカがサポートしているものがあります。このようにWindRiverが完全にサポートしていないソフトウェアやハードウェアについては、発生の可能性がある問題を検討する前にそれらを使わないことをお勧めします。これらを使用して問題が発生した場合は、まずWindRiverにお問い合わせください。WindRiver側で解決できない場合は、お問い合わせの内容をこちらで開発元に取り次ぐか、お客様に開発元をご紹介します。該当デバイスには、「コントリビュートドライバでありWindRiverではサポートしていません」という注釈を付けています。

・お客様の便宜を図るため、WindRiverでは一切サポートしていないものも含まれています。コードにバグがあるかどうかは不明ですが、これらのデバイスの使用はあえてお勧めしません。ドライバ自体が破損したり、システムを最悪の状態で破壊してしまう(ファイルがすべて失われる)可能性が高いからです。警戒は警備なりです。このようなデバイスについては、以降で「提供はしていますが、サポート対象の製品ではありません」という注釈を付けています。

・デバイスの中には、他の完全サポート対象の機器と(ある程度まで)互換性のある製品があります。お客様からは動作するという報告を得ていますが、WindRiverでは、動作検証を行っていません。このようなデバイスについては、以降で「他のサポート対象の機器と互換製品:動作検証を行っていません」という注釈を付けています。

・ここに記述されているハードウェアのサポートは、試験的な性質のもので、ソースコードのライセンスがあって初めて利用可能となります。このようなデバイスについては、以降で「試験的な性質のドライバ」という注釈を付けています。

 
●デバイスの自動設定

BSD/OSには自動設定機能があります。これは、システムを起動するたびにどの周辺機器が取り付けられているか判断するためにハードウェアを調査する機能です。多くのデバイスパラメータの自動判定が可能ですが、他のパラメータ(次の節の表参照)は、オペレーティングシステムに合わせて設定します。インストール時にフロッピーディスクから起動するときは、デバイス選択の幅が広いGENERICカーネルが使用されます。
ルートファイルシステムにインストールされるデフォルトのカーネルもまたGENERICカーネルです。

 
●デバイスに関する注意事項

ハードウェアは、デバイスごとに分類しています。一覧または表どちらも、できるだけデバイスをまとめて記載しています。表には設定情報を掲載し、さらに製造メーカごとにサポート対象のモデルがわかるようになっています。ただし、表にすべてのデバイス情報が掲載しきれない場合があります。このような場合は、一覧の方にモデル情報を掲載し、さらに付属の表にはモデル情報抜きで設定情報を掲載しています。デバイスが一覧の方にしか記載されていない場合は、そのデバイスの設定情報はありません(おそらく、そのデバイスの設定方法がわからないか、すべてが自動で設定されることが確認されているものです)。

表と一覧両方とも、デバイス名が太字で記載されているもの(例、abc)は、GENERICカーネル中にあるデバイスです。デバイス名が太字で記載されていないもの(例、abc)は、GENERICカーネル中にないデバイスです。

ここに記載されているデバイス名は、カーネル中のデバイスドライバの名前です。これらは、GENERICカーネルの中に元々あるか、またはインストール後にカーネルに設定されます。

 
●GENERICカーネルにないデバイスの追加

GENERICカーネルにないデバイスでも、新たにカスタムカーネルを再構築しさえすれば、設定できます。GENERICカーネルの設定ファイルには、このようなファイルの設定例が含まれています。ただし、例にはそれぞれ行の先頭に # が付いています。これは、この行がコメントで、configプログラムでは無視されることを示しています。これらのデバイスは、ローカライズされたカーネルの設定により、他のアドレスでも使用できます。

この表では、ハードウェアの設定がわかればいいので、IRQ、DRQ、ポート、メモリ仕様の詳細は、記載していません。このようなものについて、アスタリスク(*)が付いている場合、カードに設定する値を検出するため、にその項目が走査されるということを示しています(つまり、有効なハードウェア設定がすべて自動検出されるということです)。

これらのパラメータの一部は、ブート時に書替えられる可能性があることに注意してください。

設定がこれらの仕様に適合していない場合は、設定を仕様に合わせるか、またはブート時にこれらのパラメータを書替えてください。

特に重要なポイントは、ポートアドレス、IRQ、「iomem」アドレス間と周辺機器間のコンフリクト(競合)を回避することです。

プラグ&プレイシステムやPCIシステムでは、自動設定機能を利用して自動的にリソースを割り当てることができますが、リソースが適切なISAデバイスに割り当てられているかどうかについて注意を払い、リソースのコンフリクトを避ける必要があります。

報告されている問題における最大の原因の1つがこのコンフリクト(競合)です。設定段階で特に注意を払ってください。

 
●PCIデバイスとEISAデバイス

これらのデバイスは、システムBIOSによって、I/Oポート、メモリマップI/O、IRQのようなリソースが割り当てられます。BSD/OSではこの設定を変更することはできないので、ハードウェアシステム自体の設定を使用することになります。つまり、レガシーISAデバイスのリソース予約(ISAカードの場合はIRQのリソース予約)はBIOSで行わなければならないということです。一般に、この設定はBIOSのセットアップ画面で行います。BIOSの割り当てたIRQがすでに他のISA周辺装置で使用されている場合は、BIOSのセットアップ画面で「レガシーデバイス」のIRQが予約されていることを確認してください。多くの場合、IRQは複数のPCI周辺装置で共有できますが、ブート中にカーネルが割り込みの競合を報告する場合、そのドライバではIRQを共有できません。一般的には、性能の点から考えても、個々のPCIデバイスに(または「ディスク―ネットワーク間」など、デバイスのクラスごとに)別々のIRQを割り当てる方がよいでしょう

 
●CPU

シングルプロセッサ 80386
80486
Pentium、Pentium Pro、AMD-K5、Cyrix 5x86または互換プロセッサ
Pentium II、AMD-K6、Cyrix 6x86または互換プロセッサ
Pentium III、AMD-K7または互換プロセッサ
マルチプロセッサ Pentiumファミリまたは互換プロセッサとAPIC
どのプロセッサを使用する場合でも以下の手順に従ってください。
cpu checkコマンドを使ってプロセッサがマルチプロセッサに対応していることを確認します。
使用可能なマザーボードとチップセットについてはBSDIのWebサイト ( http://www.bsdi.com/products/internet/mpmb)をご覧ください。本書では互換性に関する注釈など、一部の情報を省略しています。

 
●FPU

npx:387または同等のもの
486DX、Pentium以上(オンチップFPUあり)が必要です。FPUが存在しない場合はBSD/OSカーネルによって自動的にエミュレーションが行われます。

 
●RAM

4Mバイト以上
3Gバイトまでは試験済みですが、それ以上になるとシステムが動作しなくなります。X11ウィンドウシステムを使用する場合は、最低16MバイトのRAMの使用を推奨します。標準的なインストールには最低でも9Mバイト必要です。
旧式のマザーボード(PentiumやPentium Pro)の中には、仕様上では大容量メモリをサポートしているはずなのに、128Mバイト以上のメモリが装着されていると動作の信頼性に問題が生じる場合があります。現在までの調査では、この問題は、特に64MバイトのSIMMを使用している場合に顕著です。WindRiverでは、大容量メモリ構成でECCメモリの使用を強くお勧めします。チップセットがECCをサポートしていない場合、ノンパリティよりもパリティ付きをお勧めします。

 
●ディスプレイ

vga:Mono、CGA、EGA、VGA、SVGA、XGA、SXGA(X11ウィンドウシステムを使用する場合やGUI管理には、VGA以上が必要)

 
●キーボード

pccons:標準PC/ATとPS/2キーボードとその互換製品

 
●フロッピー
1.44Mバイトの記録密度での2.88Mバイトフロッピーをサポート。
デバイス製品名/説明
ポート
IRQ
DRQ
fd:両面3.5インチフロッピーディスクドライブ(720K/1.44Mバイト)、両面5.25インチフロッピーディスクドライブ(360K/1.2Mバイト)


fdc:標準IBM PC/ATフロッピーコントローラ
0x3f0
*
2

 
●パラレルポート

デバイス製品名
ポート
IRQ
lp:標準PC/ATパラレルポート
0x378
0x3bc
7

 
●シリアルポート

FIFOサポート付きのシリアルデバイス(16550)の使用を強くお勧めします。プラグ&プレイのシリアルポート(モデムなど)は、標準16550互換プラグ&プレイデバイスでなければなりません。
デバイス製品名
ポート
IRQ
com:COMポート−1番目のポート
0x3f8
*
com:COMポート−2番目のポート
0x2f8
*
com:PnPシリアルカードとモデム  

 
●マルチポートシリアルカード

デバイス製品名/説明ポートIRQiomem
aimc:Chase Research(※2) IOPRO、Iolite
0x180
*
0xcc00
bheat:Connect Tech Blue Heat
*
*

com:汎用「COM」マルチポート(※5)


com:MU-440


com:USENET II
0x120
*

com:AST AST-4
0x2a0
*

com:Boca 4ポートasync


com:MOXA(※4) C128+、C102P、C102H、C102HI、C102HIS、C104A、C104P、C104H、C104S、C104HS、C168P、C168H、C168HS


cy:Cyclades Cyclom-Y(※2)
10
0xd4000
digi: Digiboard(※1) PC/4E、PC/8e、PC/8i(w/64k)、
PC/16e、PC/16em
0x220
*
0xd0000
digi:Digiboard PC/X(※1) PC/XEm(64ポートまで)、PC/Xr(※6)
*
*
0xd0000
eqnx:Equinox SST(※2)
0x220
*
0xd0000
ms: Maxpeed SS-4/2、SS-4PLUS、SS-8/2、SS-8PLUS、SS-16/2
0xd4000
rc:SDL RISCom/8
0x220
*

rp:Comtrol(※2) RocketPort、Rocketport RA
0x180

si:Specialix(※2),(※3) SLXOS 8-32(PLUS and HOST)
*
0xd8000
stl:Stallion EasyIO、Stallion
0x2a8
15

stli:Stallion EasyConnection 8/64、ONboard、Brumby
0x2a8
15

※1 IRQは、ジャンパを選択できるIRQを持つDigiboardカード用に明示的に設定してください。同じiomemアドレスを複数のDigiboardカードで使用できます。Digiboard(isa)の設定は、サポート対象のどのISAカードでも使用できます(PC/4e、PC/8e、PC/16e、PC/8i、PC/16em)。

※2 提供はしていますが、サポート対象の製品ではありません
「●デバイスに関する推奨事項」を参照してください。

※3 DX2/66マシンでAdaptec 1542CFアダプタとSpecialix HOSTカードを使用した際に、(ディスクデータに)不正データが発生したという報告があります。

※4 他のサポート対象の機器と互換製品:動作検証を行っていません。
「●デバイスに関する推奨事項」を参照してください。

※5 シリアル「COM」デバイスを使用する場合は、FIFOサポートのもの(16550)の使用を強くお勧めします。

※6 Accele Port Xr920 (PCI,ISA)はBSD/OSv4.1,4.2ではサポートされていません。

 ●バスマウス

デバイス製品名/説明
ポート
IRQ
bms/lms:ATI Ultra、Ultra Pro  
bms:Microsoft
0x23c
5
lms:Logitech
0x23c
5
pcaux:PS/2スタイル
*
12

 
●シリアルマウス

標準シリアル(comポート)マウスは、次のとおりです。
Logitech、Microsoft、MMSeries、MouseMan、MouseSystems

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