はじめに
さて、メールアーカイブについて執筆してまいりましたが、最終回は実際にMimosa NearPointをご利用いただいているお客様のケーススタディをお届けします。
なぜ、メールアーカイブを導入するのか?
前号では弊社が実施したキャンペーンでのアンケートを元に、お客様がメールアーカイブに期待することについて考察いたしました。おさらいすると、主に以下4つの項目にまとめることができました。
- コンプライアンス目的
- 抑止力(コーポレートガバナンス)
- メールデータの保全
- メールシステムの最適化
「コンプライアンス目的」や「抑止力(コーポレートガバナンス)」。いずれも昨今ではよく目にする言葉になりましたが、ではそもそも、お客様はどのようにしてメールアーカイブへ期待をして導入にいたるのでしょうか?最も理想的なのは「社内でコンプライアンスを強化すべきだ」という声が自発的に挙がり、メールアーカイブを導入するという流れだと思います。
しかしながら実際のところ導入モチベーションは、外的要因から必要に迫られて、大きいと筆者は考えています。
たとえば、2008年に成立・2009年3月期に実施されるJ-SOX法。この対策としてメールアーカイブの需要が増加したのは事実です。
実際にメールアーカイブを導入したお客様は?
Neusoft Japan様とは?
では、Mimosa NearPointを実際に導入したお客様「NEUSOFT Japan株式会社様」のケーススタディをお話ししていきます。
Neusoft Japan様は、中国では最大手のソフトウェア開発会社であるNeusoft様の日本法人です。Neusoft様は、2007年にはIAOP(国際アウトソーシング専門家協会)の発表した“2007年グローバルアウトソーシングトップ100”で中国をリードするソフトウェアとサービスのプロバイダとしてこの中にランクインしただけでなく、初めてトップ25以内に入り、世界で最も優秀なアウトソーシングプロバイダー25社の中に選ばれた唯一の中国企業でもあります。
| 設立 |
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2001年6月 |
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事業内容
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中国に本社を置き、オフショア開発における開発部門とのブリッジSEとして、組み込み系及び業務系のソフトウェア開発、ERPソリューション、BPO等の上流から下流の工程に至るまでを手がける。
日中での開発プロジェクト運用のためのコーディネート/ 中国へのアウトソーシングのためのプランニングと提案/ 顧客の事業に対する企画・提案等も行う。 |
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Neusoft Japan様は、オフショア開発をしたい日本の企業と中国へのアウトソーシングためのブリッジ的な役割を果たしています。
メールアーカイブ導入の背景
このようなビジネスを行うNeusoft Japan様ですが、日本の取引先より以下の要望があったことが、今回のメールアーカイブの導入につながりました。
- 取引先より、業務委託の際に情報セキュリティ強化の要望があり、その一環としてメール監査が必要となった。具体的には、メールの送受信ログ(送信者、受信者、件名、本文、添付ファイルなど)の管理が必要になった。
- Neusoft Japan様において、ISMS取得の過程でメール監査及びBCP(事業継続計画)に基づくメールデータの保存・復元が必要となった。
ソフトウェアやIT業界に限らず、委託開発を行っている会社ではNeusoft Japan様と同じように、業務上メールアーカイブ導入の必要は出てくるでしょう。また、BCP(事業継続計画)はISMS取得企業はもちろんのこと、取得していない企業にとっても死活問題になります。
なぜ、Mimosa NearPointを導入したのか?
さて、Neusoft Japan様がメールアーカイブ導入に至った経緯をお話しましたが、次に製品選定においてMimosa NearPointを選択された理由を見ていきましょう。
- 将来に渡ってExchangeでのメールシステム運用を継続するため、Exchangeと親和性の高いExchange専用アーカイブシステムの導入を検討していた。
- サーバにエージェントをインストールする必要がない上に、Exchangeに一切手を加えずに容易に導入できる。
- 内⇔内のメールもアーカイブ可能。導入の手軽さを考え、ゲートウェイ型(STMPベース)のアプライアンスの導入も検討したが、内⇔内のメールがアーカイブできず、コンプライアンス要件に合致しないため断念。
- 他のメールアーカイブシステムと異なり、Mimosa はExchangeに負荷をかけないため、メールシステムの運用工数を軽減できる。
- Mimosa NearPointを利用すると、メールのアーカイブだけではなく、Exchangeのデータすべてをアーカイブできるため、Exchangeのバックアップ用途としても利用できる。Exchangeのトランザクションログをリアルタイムに収集するため、障害発生直前のポイントでリカバリすることが可能になる。
なかでももっともポイントが高かったのは、メールのアーカイブだけではなくExchangeのデータをすべてアーカイブできること、アーカイブしたデータをバックアップとしても利用できることだったようです。これがMimosa NearPointを選定する大きな理由となりました。
Exchangeをご利用のお客様には最適なアーカイブシステム、というわけですね。
導入に要した時間
商談自体はパートナー様経由で2008年9月から始めたのですが、導入に要した期間は以下のとおりでした。
- 2008年12月初旬 : 要件ヒアリング
- 2008年12月中旬 : 仕様決定、インストール
- 2008年12月下旬 : 正常にアーカイブできていることの確認
実際には、導入が決定してから1ヶ月の間に打ち合わせ1回、作業2回でインストール・正常動作確認が完了し、弊社のエンジニアが作業させていただいたのは述べ7時間でした。
当然その間、Exchangeを一度も止めることなく、運用を継続したたまま、Mimosa NarPointを導入いたしました。
導入の効果
2008年12月の導入後、Neusoft Japan様にご利用いただいているわけですが、次のようなご評価をいただいています。Mimosa NearPointの特徴のほとんど全てをうまく運用に取り入れていただいています。
- 既存のメール環境を変えず、短期間での導入を実現できた。
- メール環境に負荷を与えないため、運用工数が軽減された。
- 内⇔外だけでなく、内⇔内のメールの取得が容易にでき、コンプライアンス要件を満たすことができた。
- Mimosa NearPointは、Exchangeのデータをすべてアーカイブするため、容易にリアルタイムアーカイブ・バックアップを実現できた。

ここで導入前と後を比較しながら、Mimosa NearPoint導入による効果を再度まとめてみましょう。
| ▼導入前 : |
現状のシステムのまま続けていけば必要になるであろう
追加投資とリスク |
追加投資
- Exchangeデータ増によるExchangeハードディスクの増加
- Exchange サーババックアップシステム(テープ)の運用コスト
- システム運用コスト
- ヘルプデスク対応(メールを誤って削除してしまった。削除したメールを復旧したい、などなど)
リスク
- 各自PCに保存されている個人フォルダ(PSTファイル)紛失にともなう情報損失あるいは情報漏洩
- Exchangeリカバリ時の復旧時間が長く復旧ポイントは古い
- 監査要求への対応の遅れ
▼導入後 : Mimosa導入によるもたらされたリターン
- Exchange サーバへの追加ハードディスク(HDD)の削減
(HDDコストおよび作業コストの削減)
- 現状のExchangeサーババックアップシステムの運用停止が可能
→ Mimosa で置き換え
(バックアップシステムコストおよび運用コストの削減)
- PSTファイル使用禁止にする事による情報漏洩、紛失の抑止
(情報漏洩による損害は図り知れません)
- Exchangeリカバリポイントとリカバリ時間の飛躍的な向上
(ダウンタイム削減による機会損失の排除)
- 個別アイテムのリカバリを個人に任せる事による運用コストの削減
(ヘルプデスクを介在しない)
- アーカイブ検索による監査要求への対応
(バックアップテープからリカバリ後検索するのとでは比較にならないほど迅速な対応)
上記のコメントのうちいくつかの解説を。
■Mimosa NearPointを利用したExchangeデータリストアの利点
- 障害時に1Gbpsの専用LANで復元を試みれば、100GBのデータリカバリは、約60分程度で完了します(30%の帯域使用)これにExchangeサーバのシステムリカバリを加えた時間がリカバリ時間になります。
→テープバックアップに比べ、高速なリストアが可能です。
- リカバリポイントが、障害直前(正確には、トランザクションログがコピーされている状態まで)となります。
→データの損失がほとんどありません。
- リカバリ中は、NearPoint経由でアーカイブを参照できるため、Exchange復旧までの間も過去のメールデータの参照が可能です。
→BCPの観点から有効です。
- データは、EDB、メールボックス、メール単位でリストアが可能です。
→柔軟にリストアができます。
■ハードディスク(HDD)の削減 ~Exchange HDD 容量推移~
以下は、Mimosaのサイジングカリキュレータという機能で、Mimosa NearPointあり・なしそれぞれの場合のExchangeのハードディスク容量の推移を算出したグラフです。試算では3年間で288GBのストレージディスク容量がセーブ可能で、価格メリットが出せます。
最後に
さて、全4回に渡って連載をしてきたメールアーカイブコラムですが、いかがでしたでしょうか。
メールはビジネスコミュニケーションツールのひとつであり、今や統合コラボレーティブ環境とかユニファイド・コミュニケーションと呼ばれるITを利用したコミュニケーションツールの構成要素のひとつとなっています。
そのため、コンプライアンスという目的を考えた際にメールのアーカイブだけをとっていればよい、という時代はすでに終わったと考えるべきで、メールのアーカイブだけでは抜けがあり、目的を完全にカバーできるとは言い切れない、といわざるを得ません。
また、BCP(事業継続計画)やBCM(事業継続マネジメント)の観点において、メールサーバがダウンしたために業務が止まる、ということは現在のビジネス環境においては自社の信用を揺るがすことになりかねません。
Mimosa Systems社は単なるメールアーカイブにと留まらず、今後File Systemのアーカイブ製品やShare Pointのアーカイブ製品をリリースし、サーバの負荷軽減・ディスクの容量を抑えることにより、企業のシステムをトータルに最適化してまいります。
ROIが叫ばれる昨今、導入するのであればよりいっそうROI効果の高い製品を導入しませんか。
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