(C)Macnica Networks Corp.
issue date: September 1,2008


トレンド

データセンターに求められる標準化・自動化

はじめに
あなたが情報システム部門に所属していて、部門で管理しているサーバ群の管理をロケーションごとアウトソースしたいと考えたとします。

 今ですと希望する条件をつけて一括でデータセンター事業者に対して見積もりを取ることができます。優先順位によっても変わってくるかと思いますが、価格・ロケーション(事務所からの物理的な距離)・提供できるサービス範囲・提供できるサービスレベル・データセンターそのものの物理的な堅牢性・耐障害性、災害時のリスク対策などがデータセンターを決定する上での「選定要因」になるのだろうと思います。

 巷ではグリーンデータセンター・フルアウトソースデータセンター・リソースオンデマンドというキーワードがここ数年で急激に勃興してきており、事業者毎に独自性を打ち出した戦略を描き、過当競争の時代を生き抜こうとしております。本稿においては、データセンターの業界を横断的に営業活動していく中で見つけた業界の趨勢についてご紹介いたします。 変容するユーザ企業の価値観
 一般的にデータセンターを選択する指標としては、先述した「選定要因」が多いだろうと思われます。現実には費用の部分が重要視されてくることは、複数年稼動するという観点からもごく自然な話です。これまでデータセンターは、安価で安定稼動をし、定常的な設備の監視をし続ける環境さえ用意すれば、ユーザにとって、必要にして十分な機能を提供していると言えたでしょう。
 現在のデータセンターに対して求められる要因として、このような価格・安定稼動をしていることは言うまでもなく、ユーザの志向として新しい要因が出てきていると言えます。以下のデータをご覧頂けるとお分かり頂けるように、ITサービス、つまりデータセンターにおいて運用管理を積極的に外部に委託する傾向が強まっており、それは今後も継続されることが見込まれています。またデータセンターに対して、環境対策や、内部統制に対応した業務オペレーションを提供する高付加価値のサービスを求める傾向にあることも同時に言われております。つまり、新しい要因として、データセンターが提供する付加価値のあるサービスを求めるユーザ企業が増えていると言えるでしょう。

国内通信事業者のインターネットデータセンター市場 
売上額予測(2007年~2012年)

Source:IDC Japan,8/20008
変容する事業者の戦略観
一方、データセンター事業者が採用する戦略は二極化していると言われております。床単価を高めるためにより付加価値の高いサービスを提供することを志向する事業者と、より安価にサービスを提供することを志向する事業者に二分されています。
 事業者が元々持っている物理的なリソース・人的なリソース・技術的なバックボーンによって大きく左右されるものですが、今回のコラムにおいては特に前者の高付加価値サービス志向の一つにあたる、フルアウトソースデータセンターについてお話をしていきます。 フルアウトソースデータセンターの将来性
昨今、データセンター事業者のサービスメニューでフルアウトソースモデルが増加傾向です。これは、電源・空調等の「設備」の提供はもちろんのこと、「監視」・「運用」に関してもデータセンター事業者が一元的に提供するサービスメニューを指します。会社の定義によって、提供するサービス(アプリケーションの開発の有無等)は異なるものの、ファシリティサービス+運用サービス+開発作業の複合体がフルアウトソースサービスだという定義に大きな違いはないように思われます。
 SI系のデータセンター事業者であれば、当該部分が戦略的に狙うべき分野であり、最も強みを生かすことができ、かつ高い床単価を得ることができるサービスとなります。 フルアウトソースデータセンターの課題
当然ながら、フルアウトソースサービスを受けるとなると、実際のオペレーションは外部に委託され、委託者はその結果を月次毎のレポート等でのアウトプットを持って作業の内容を判断することとなります。業務委託を行う(つまり機器を預ける側)数社に話を聞いていると、フルアウトソースサービスにおけるメリットがある一方で、いくつかの課題を併せて抱えていることを伺い知ることができます。
 フルアウトソースサービスの課題として、具体的には、オペレータが何をしているのか見えない、正しい作業をしているのかがレポートでしか判断できない、設定が正しく適用されているかを確認できない。運用業務を委託すると、いくら経験豊富なオペレータを有するデータセンターであったとしても、アウトプットのみが作業内容の判断基準となり、最終的な運用手順そのものに関しては委託者側が介在するのが非常に難しい、といったことが挙げられます。

 その課題のキーワードは属人性の高い業務であり、その際の作業手順書そのものの形骸化です。これは業務委託の有無を問わず、おそらくどの現場に行っても出てくる課題に違いないだろうと思います。結果として、本来認識していないような設定の間違いが発生したり、ミスオペレーションに伴って予期せぬ問題を呼び起こしたりすることになります。 共通化されたオペレーション
  先程、属人性の高い業務、作業手順書の形骸化という二つのキーワードが上げましたが、具体的な一つの対策として、それぞれの作業を共通化されたプラットフォームを経由して実施することにあります。多くのオペレーションの現場において「標準化・自動化」というキーワードが出てきて久しいと言えます。手順書の整備・プロセスの整備はもちろんですが、大事なのは、実際の手順書・プロセスに従った実作業が完了することまでを保証することではないでしょうか。
 オペレーションの現場において共通化されたプラットフォームを経由、すなわち「標準化・自動化」することで、属人性の高い業務を排除し、作業手順書の形骸化という二つの課題を解決することができると言えます。 最後に
現在、弊社ではサーバの運用管理作業を自動化するBMC BladeLogic Operations Manager Suiteを販売しております。この製品はサーバに関するアプリケーション・セキュリティパッチ、設定ファイル等に対する変更・配布・比較・修正等を各種サーバOSに対して一括で行う製品を販売しております。
この製品を用いる事により、個々のサーバに対する変更作業におけるコストを削減するのみならず、誰が実施しても同じアウトプットを出すことを可能としています。
 この製品は、大手のデータセンターのフルアウトソースサービスのバックで動いている実績があり、高い付加価値のサービスを提供する下支えの役割を果たしております。
 皆様のサーバのオペレーションは標準化・自動化されていますか?


もしも標準化・自動化にご関心があれば、下記サイトもご覧になって下さい。
http://www.macnica.net/bladelogic/




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