(C)Macnica Networks Corp.
issue date: mar 1,2008



Mimosa NearPointを用いた Exchange ストレージ管理
―スタブやリンクを用いない新しいアプローチ―

はじめに
 コミュニケーションツールとしての電子メールの普及により、ユーザが送受信するメールの数や1通あたりのサイズはますます増加する傾向にあります。さらに各ユーザがそのメールをそのままにしておくため、メールサーバを適切な状態に維持し続けるには、ストレージを増設する必要があり、年々肥大化するストレージの管理は、メールサーバの管理者が直面している最も重大な課題となっています。
 ここではマイクロソフト社のメッセージングサーバソフトウェアであるMicrosoft Exchange Server(以下、Exchange)を例にとって解決策を検討してみましょう。

電子メールストレージの現状※1
企業ユーザは平均して1日142通のメッセージを受信し、そのうちの25%は添付ファイルが付いています。
添付ファイルがない場合の平均のメッセージサイズは約25KBで、添付ファイルがある場合には約430KBになります。
ストレージの観点では、企業ユーザは平均して1日あたりで17.7MBのデータを送受信しています。この数値は2011年には28.3MBに増加することが予想されています。従業員1,000名の企業では、平均すると1日あたり17.7GBであり、1週間で88.5GB、1ヶ月で354GBになります。
  ※1) 2007年5月 Radicati Group,調べ
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Exchangeのストレージ肥大化という課題
 ストレージ肥大化への解決策として、管理者にはいくつかの選択肢があります。例えば以下のような方法です。
 1. 管理者がメールを削除する
 2. 電子メールをバックアップテープやオフラインの PST ファイル
   (Outlookの個人用フォルダ)に移す
 通常、1の方法は選択されません。なぜならその手法はコンプライアンスルールに対する違反となる可能性が高いからです。また、2の場合には移行したデータへ簡単にアクセスできなくなり、データ紛失の可能性も高くなります。よって、どちらの選択肢も決して魅力的とはいえません。
 そこで、コンプライアンスへの意識の高まりを背景に注目されるようになったのがメールアーカイブソリューションです。

 メールアーカイブでは、送受信されるメールをすべてコピーして長期保存します。通常、電子メールと添付ファイルをExchangeから移動させる機能と、添付ファイルをスタブファイルやリンクに置き換える機能を持っています。ユーザは、メールを取り戻すためのプラグインを持ったOutlookやアーカイブ先から添付ファイルを取り戻すためにスタブを使用することになります。電子メールのスタブ機能は、Exchangeのストレージの肥大化の問題の解決策となりますが、その一方で新たな問題の原因ともなります。スタブ機能により、Outlookが各フォルダに数千のメールやスケジュールなどのアイテムを持つようになると、ユーザはパフォーマンスの低下を感じ始めるようになります。※2メールアーカイブソリューションの多くは、Exchangeで数千の小さなスタブファイルへの置き換えを実行すると、このパフォーマンス低下の問題を引き起こすようになるからです。
※2) マイクロソフト社サポートオンラインより
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Mimosa Systems社のソリューション
 Exchangeのストレージ管理ソリューションという視点でメールアーカイブを考えたときに、上記のような課題を解決するのが、Mimosa Systems社のNearPointメールアーカイブソリューションです。
 NearPoint は、次世代のメールアーカイブソリューションです。Exchangeのトランザクションログファイルを活用することでExchangeのデータを完全にキャプチャし、サーバに対する負荷の高いExchangeのジャーナリング機能は使用しません。NearPointを使用することで、Exchangeの管理者の方々は、劇的にExchangeのストアサイズを削減することができ、かつユーザはスタブファイルを用いずにすべての電子メールへのアクセスを維持することができるようになります。

NearPointシャドーイング
 NearPointは、Mimosaが「継続的アプリケーションシャドーイング」と呼ぶユニークな手法でExchangeのデータをキャプチャし、利用しています。NearPointのインストールでは、まずExchangeのストレージグループをNearPointへコピーすることから始まります。このプロセスは、Extensible Storage Engine (ESE) フルバックアップAPIを使用して実行されます。一旦フルバックアップが完了すると、次にNearPointは、ログシッピングと呼ばれるプロセスを開始します。このログシッピングでは、Exchangeのトランザクションログファイルを直接Exchangeサーバから引き出し、そのデータをNearPointに保存します。NearPointはNearPoint上に保存されているExchangeデータベースファイルにこのログファイルを展開します。ログシッピングは止まることのない継続的なプロセスであり、ログファイルのコピーとNearPoint上で展開し続けます。

NearPointシャドーイング

 継続的アプリケーションシャドーイングは、基本的に完全なExchangeのコピーをNearPointアーカイブ上に保存します。エンドユーザと監査担当者は、Outlook及びOutlook Web Access(OWA)を通してNearPointアーカイブへアクセスできます。またエンドユーザと監査者は、NearPointが提供する検索ツールを使用して、アーカイブされたメールボックスの検索とブラウズができるようになります。以下のスクリーンショットは、アーカイブメールボックスを表示しているOutlook内のNearPointブラウズスクリーンです。

Outlook内のNearPointブラウズ検索ツール
図1. Outlook内のNearPointブラウズ検索ツール
拡大図>>>

 ブラウズビューでは、全アーカイブメールボックスをそのフォルダとコンテンツと共に表示します。アーカイブメールボックスはすべての電子メール、フォルダ、連絡先、予定表、メモ、仕事、削除済みアイテムなどを含んでおり、運用メールボックスのミラーとなっています。ブラウズビューを使用することで、ユーザはExchangeの運用メールボックスを見るときのOutlookとなんら変わりなく、NearPointのアーカイブメールボックスに簡単かつ素早くアクセスすることができます。

 誰でもブラウズビューを利用できるので、ユーザのアクセスを犠牲にすることなく、Exchangeからはメールと添付ファイルを取り除くことができるようになります。スタブファイルは必須ではありません。ブラウズビューは、NearPointのストレージ管理ソリューションの鍵となります。

メールボックスクリーンアップ
 アプリケーションシャドーイングを用いたExchangeサーバの全コンテンツのNearPointへのアーカイブができれば、管理者はExchangeの機能を使用して、メールボックスサイズの削減ができるようになります。ExchangeとOutlookは、このタスクを実行するためのいくつかの機能を持っています。その中の1つに以下に示すOutlookの「古いアイテムの整理」機能があります。同様の機能はExchangeにもあり、1つのメールボックスだけでなく、すべてのメールボックスに対して作用するグループポリシーとして実行します。「古いアイテムの整理」機能は図2に示すように非常に簡単に使えます。ダイアログボックスを埋めていけば、電子メールは簡単にExchangeから取り除かれます。この例では、「古いアイテムを削除する」チェックボックスを使用しています。我々はメールをExchangeから取り除きたいだけで、ローカルのPSTファイルにメールを置いておきたいわけではありませんので、NearPointへのアーカイブができていれば、ローカルのPSTファイルにメールを保存することなく、Exchangeから削除することが可能になります。

 「古いアイテムの整理」機能は、手動でもスケジューリング(例えば14日毎)でも動作します。グループポリシーとして実行させても同様です。「古いアイテムの整理」機能を使用することで、メールボックスのサイズを即座に削減でき、メールボックスの容量を定期的に削減することができるようになります。「古いアイテムの整理」機能はExchangeからのみメールを削除し、NearPointアーカイブからはメールを削除しません。すべての電子メールはNearPointに保全され、Outlookからアクセスが可能であり、必要があればExchangeにリストアすることも可能です。個々のメール、フォルダあるいはアーカイブメールボックス全体のリストアであっても可能です。これは「古いアイテムの整理」機能によってなされたいかなる変更も、必要があれば覆すことができる高い柔軟性を提供します。この「古いアイテムの整理」機能でExchange上からメールを削除しても、NearPointのアーカイブデータから必要に応じて取り戻せることをユーザに理解させることにより、この戦略を自信を持って展開できます。

Outlook「古いアイテムの整理」スクリーンショット
図2. Outlook「古いアイテムの整理」スクリーンショット
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まとめ
 マイクロソフトExchangeの管理者は、適切なストレージキャパシティとパフォーマンスを維持するという非常に手強い課題に直面しています。入手可能なほとんどのメールアーカイブソリューションは、Exchangeのストレージを削減することが可能ですが、Outlook内の数千のスタブファイルによるパフォーマンスの低下を被ることになります。MimosaのNearPointは、スタブファイルを使用せずかつエンドユーザの使い勝手を損なうことなくExchangeのストレージを削減する最新の包括的なソリューションです。唯一NearPointだけが、スタブファイルを使用することなくExchangeのストレージを削減できます。
  • NearPointはメールボックスのコンテンツ全体をシャドーイング、スタブファイルなしで、Exchangeのストレージを削減するためにOutlookの「古いアイテムを削除する」機能を使用できます。
  • NearPointはパワフルな検索ツールを提供し、ユーザと監査担当者はOutlookと同じルックアンドフィールでアーカイブされた電子メールにアクセスが可能です。
 Exchangeのストレージ管理にお困りの管理者の方は是非一度NearPointをご検討ください。
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